2005年11月13日

加治隆介の議を読む

私は普段ほとんど漫画を読まない。
好きとか嫌い以前に、どうも今ひとつ興味がわかないのだ。

自宅の本棚を眺めてみても、漫画と呼べそうなものは「マンガ 孔子の思想」のみ。
ただ、この漫画もじつは中国人が描いたらしく、画も独特で微妙に取っ付き辛い。

そんな私がどういう風の吹きまわしか、最近ある漫画にハマっている。

それが「加治隆介の議」という政治漫画だ。

作者は島耕作を描いた人なので、画は少々堅い。男の登場人物は大概スーツ着用なので、顔さえ隠してしまえば恐らく誰が誰なのかわからなくなる。しかし、面白い面白い。

で、この加治隆介の議。何がそんなに面白いのかといえば、主人公でサラリーマンの加治隆介がひょんなことから国会議員になって色々やっていくというストーリーなのだが、その中身が非常に綿密でリアル。

それもそのはずで、作者である弘兼憲史氏(早大法学部卒)が政治関係の文献を読んだり、実際に多くの国会議員に聞き込みをしたりして集めた情報が基になっているのだ。

そういうわけで、話を追っていくうちに、テレビなどでは決して流れないような政治の裏側や、国民がいかに政治に理解がないかとか、他国と比べて日本はどうなのかなどが、手にとるようにわかる仕組みになっている。

そういえば「ブラックジャックによろしく」という医療現場の実態を赤裸々に描いた漫画があったが、この加治隆介の議は、その政治版といえばわかりやすいかもしれない。

とにかく、読んでいると「選挙ってこんなに大変なんだなぁ」とか、「派閥っていうのはこういうカラクリか」などと色々豆知識がついて、テレビの報道番組やワイドショーがいかに偏ったものか、と改めて気付かされるわけだ。

さらに主人公である加治隆介は永田町に蔓延る悪しき伝統やしがらみにも怯むことなく挑み、誘惑や脅しにも負けず、ただただクリーンな政治を目指すべく正論を貫き徹す。

でもヒーローではなくて、そこは一人の男。
決して弱みがないわけでもなくて、そういったリアルな描写に自然と共感の念も抱けてしまうのだ。

個人的に、こういった漫画は学校の図書館とかに置いてもらって、若い人が政治に興味をもつきっかけにでもしてもらえればとも思うが、いかんせん艶っぽい描写もあったりするので、PTAとか保護者に「んマァ、こんなモノは教育上良くないザマス」などと言われて消されてしまうのが関の山だろうなぁとか思いつつ、今回の日記を終わる。


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posted by aasa at 22:07| 大阪 | Comment(0) | TrackBack(1) | いわゆる日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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猫の手も借りたい医療現場、こんなナースがいたらいいにゃーん
Excerpt: 子どもの頃から長い間、病院とは縁が切れないので想像を絶するような場面に何度も遭遇した事がある。さらしにドスが刺さったまま運び込まれたやくざ者や白血病で亡くなった子ども、もう限がない。止まった心臓を動か..
Weblog: プールサイドの人魚姫
Tracked: 2005-11-15 16:31


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