2005年09月12日

バイトの面接

昔バイトの面接に行った時の話だ。
何気なく求人雑誌を広げていると、「携帯ショップでの接客」というのが目に入った。2、3日考えて、最終的に受けてみようと思い、電話をかけてみた。

電話は姉ちゃんの可愛いらしい感じの声だったということもあり、リラックスしながら面接の約束をとりつけた。

で、いざ面接。バイトといえども少々緊張しながら店に入る。「このショップで働くのか…」そう思うと自然に身が引き締まった。スタッフに案内され、奥の階段から3階まで昇る。2階は小さなオフィスっぽくなっていて、社員さんらしい人たちが働いていた。

「ショップの上はこうなってるのか」などと軽く驚きながら3階へ。社長室兼ラウンジという感じでソファがあった。案内の人に促されるままそのソファに座り、しばらく待っていると…

きた!社長だ。うさんくさそうな眼鏡をかけて、丸々肥えている。お腹がボテっ膨らんで、はち切れんばかりにシャツが伸びている。叩いたらなかなか良い音が出そうだ。

しばらく一方的に業務内容とか心構えを説明してくれた。
かいつまむと、「ウチは非常に厳しい。バイトだろうが社員と同等に扱う。そして数年後に社員になってもらおうかと思っている。だからそこらのコンビニのバイトみたいに気軽ではないぞ。」ということだ。

正直私は甘く見ていた。少なくとも求人雑誌の募集欄にはそんなこと書いてなかったし、バイト目的で来ただけなんだから携帯ショップに就職なんて嫌だぞ。
しかし落ち着け、俺。蹴るとしても内定が出てからでも遅くはない。とりあえずせっかく来たんだし、適当に頑張ってみよう。

社長の話は続く。「ウチでは職員の情報を公開し合って、士気を高めています。ですから給料明細もいつでも誰でも好きな時に見られるようになっているのです。もちろん、社長である私の給料明細も。」

むむ、なんだかとんでもないところに来てしまったようだ。ディスクロージャすべきところを完全に勘違いしてないか、とツッコミたくなったが、そこは抑えて適当に感心するフリをしておいた。

さらに社長は「私は10万円ぽっちの資本金から会社をここまで大きくした。」と続ける。それが私の採用選考とどう関係があるのかはわからなかったが、そのいかにもワンマン経営者の「どうだ、俺ってスゴいだろ」的な話に対しても私は適当に感心(するフリを)した。

社長の話はまだまだ続く。
今現在の国の借金がいくらいくらだからこれからはこういう世の中になるだろうだとか、冷戦終焉後のソ連崩壊があってその後の国際社会構造はどうなったとか、民主主義がどうだとか、社会主義がどうだとか…

もはやバイトの面接ということを忘れさせられていた。私が今ここにいる意味すらよくわからない。気がつけば、目の前にいる太鼓腹のオッサンのグダグダ話にただただ付き合わされいたのだ。

面接開始から1時間ぐらい経った頃だろうか。ようやく解放された私は、脱力感たっぷりで階段を降りる。すると2階から聞き覚えのある声がするではないか。そうだ、電話の時に聞いた姉ちゃんの可愛いらしい声だ!

それがどんな人物なのか少し気になった私は、階段を降りつつ声がする元をちらっと覗いてみた。声の正体は完全におばはんだった。しかし声だけはイヤミなくらいに若い。可愛い。ただし「声だけは」だが。まあ勝手に期待しておきながらアレなのだが、これにはさすがに騙されたと思った。

面接の結果は後日郵送での通知ということだったが、もう、内定を貰ったとしても絶対に断ってやろうと決意した。まあ社長の話を聞いた時から決めてはいたのだが、99%のものが100%になったような感じだ。

数日後、通知が届いた。なんだこの野郎と思いつつ、鼻息をあらげて封を切る。結果は、不採用だった。もう、完全なカウンター攻撃に私はノックアウトされた。

世の中の厳しさを知ったということで、今回の日記を終わる。
posted by aasa at 10:00| 大阪 ☀| Comment(4) | TrackBack(0) | 回顧録 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
バイトの面接に一時間…キッツいですね(・_・;)
求人とは名ばかりでただしゃべりたかっただけだったりして‥(爆/アリエン)
リンクの件もちろんOK牧場です!!僕の方もリンク貼らせて貰っていいですか?
Posted by nove at 2005年09月12日 17:31
noveさん、そういうわけなので携帯ショップでのバイトはおすすめしません・・・。
リンク歓迎です。おっしゃ!
Posted by aasa at 2005年09月13日 00:02
初めまして、次郎坊。と申します。
携帯ショップの店員さんのバイトって大変なんですね…。吃驚しました。(+_+;)
Posted by 次郎坊。 at 2005年09月18日 17:23
次郎坊。さん、はじめまして。
勿論なかには良いところもあるかもしれませんが、自分はやらなくてよかったかなと思ってます。
でも一日くらいなら体験してみたいような‥?
Posted by aasa at 2005年09月18日 17:46
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:


この記事へのトラックバック


Copyright(c)2005 AASA2 All Rights Reserved.
いただいたコメントやトラックバックは予告なく削除することがあります。ご了承ください。
掲示板、宗教関連、公序良俗に反するサイト以外へのリンクはフリーです。



×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。