2006年02月22日

喫茶店

先日喫茶店に行ってきた。ドトールのような、よくあるセルフ型でリーズナブルな店だ。

この店は基本的に店員がカウンター越にポツンと一人しかいない。
だいぶ前に一度来た時には別嬪のお姉ちゃんが働いていたのだが、時間帯が違ったのかお姉ちゃんが辞めてしまったのか、今回は爺さんのようなマスターが一人で働いていた。

少々残念ではあったが、私はマスターにとりあえずコーヒーを注文して、喫煙席はどこかと訊いた。

するとマスターは
「(店の真ん中にある)階段から向こう側が喫煙席です」
と教えてくれた。

私は「わかりました。ありがとうございます」と言って、コーヒーを受け取り、横の小さい棚からコーヒークリーム、砂糖、灰皿を取ってお盆に載せた。

するとマスターが思い出したように
「階段の下も喫煙席になってます。誰もいませんけどね」
と少しはにかみながら教えてくれた。

わざわざ誰もいないという情報を付け加えてくれるあたり、マニュアル一辺倒になりがちな若い人に比べてさすがに年の功というか、なかなか茶目っ気もあるマスターのようだ。

私は、そういったマスターのキャラクターに後ろ髪を引かれつつ、コーヒーや灰皿を載せたお盆を持って、階段向こうの喫煙席に行き、深く腰を掛けた。

気さくなマスターからにじみ出る人柄の余韻に浸り、「またこの店に来よう」などと思いながら、私はコーヒーにクリームを入れるべく、自分が持ってきた盆の上に手を伸ばした。

が、よく見ると、盆の上に一本のちぢれ毛が落ちていた。

先ほどまでの穏やかな気分が一気に沈み、私は思わず絶句した。
posted by aasa at 14:42| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | いわゆる日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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