2006年02月17日

潮風クリーム

 海の近くにいると、開放感がある。たとえそこから海が見えなくとも、街の雰囲気や、「あの向こうに海が広がってるんだな」という潜在的な意識が、開放感を生み出しているのだろう。

 私は普通の住宅街に住んでいるため、日頃からそういった開放感に触れているであろう、海の近くに住む人が非常に羨ましく思える。

 そこで私は先日、「近所に海はないけれど近所に海があると思い込むことにより開放感を得る」という荒業に挑戦したのだ。

 結果、自分を騙してはいるが、確かに一定の開放感を得ているような感じがした。
 が、時折「俺は今、海のそばにいる」という意識が薄らぐやいなや、気づけば開放感がなくなっていたということがあった。さらにいえば、この行為自体にどこか虚しさを感じた。

 ただ、虚しさは仕方のないこととしても、この「意識するのを忘れる」という問題をなんとか解消し、常に身近に海を感じる方法はないものか。

 そこで私はあるひとつの答えを導き出した。
 それが、「潮風クリーム」である。

 常に海を意識するための方法のひとつに、「潮風の香りを嗅ぐ」というものがある。すなわち、これを具現化するのだ。

 やり方は、潮の香りのする「潮風クリーム」を鼻の下の部分に塗るだけ。これで自ら意識を張らずとも、自然に、かつ常に「この近くに海がある」という雰囲気が得られ、その結果、開放感に繋がるというわけだ。
 なお、潮風クリームはリップスティック状になっているので手も汚さずに塗ることができるスグレモノである。

 どうだ、この、我ながら天才的なアイデア。この潮風クリームさえあれば、家でテレビを観ていようが通勤電車に揺られていようが墓参りをしていようが裁判を傍聴していようがヨガをしていよーが、常に潮の香りを嗜み、身近に海を感じ、開放的になれる。

 ただ、これにはひとつ残念なことがある。それは、この「潮風クリーム」は世界中どこにも存在しない(多分)ということだ。あるのは私の脳内のみ。

 お金が余って仕方のない、中東あたりの石油王にこの「潮風クリーム」をぜひ作ってもらいたいが、それほどの金持ちなら「そんなん作るより海の近くに引っ越した方が早い」と言いそうだというところで、ちょっと脱力しながら今回の妄想を終わる。
posted by aasa at 00:39| 大阪 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 概念 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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